夏は夜、夏は音



- 夏は夜
  月のころはさらなり、
これはきっと国語の授業で
学んだ方も多くいらっしゃる
『枕草子(清少納言)』の一文です。
文を現代語訳すると、
「夏は夜(が良い)。
月が明るい頃は言うまでもなく、」
となります。
「夏」というと
陽が長いことが特徴ですよね。
冬は18時で真っ暗なのに
夏は19時を過ぎても
明るかったりします。
BBQをしてお祭りに行って、
花火をして、星空を眺める。
野外映画館なんていうのも
ナイトショーもいいですね。
夜を楽しませてくれる季節が
夏だと思っています。
それから私は「夏は音」とも
言えるのではないか、と思うのです。
風鈴の音に波の音、
セミの鳴き声に
扇風機の風切り音。
そして打ち上げ花火の
ドドンと響く大きな音。
夏は色々な音がします。
色々な音で愉しませてくれる
夏だからこそ、
シンっと静かになった秋は
物寂しく感じるのかもしれませんね。
わたくし夏が来る前は
「暑くて嫌」だの
「早く冬が来て欲しい」だの
言ってしまいますが、
夏生まれ、
なんだかんだ夏が好きです。
夏が嫌いな方は
夏が嫌いなんじゃなくて、
夏を楽しむ「方法」をご存知ないだけだと
思っています。
1年で1番ギラつく夏です、
受け身でいちゃああきません。
カルピスを飲みながら
ソーダ味のアイスを頬張って、
車の窓を全開にして
夏の空気を取り込まなきゃ、
サザンオールスターズの曲でも流してね。
色んな音のする夏。
ちょっと羽目を外したって
いいんぢゃない?
外れた音が
紛れててもいいと思うなぁ。
だって、
夏の音って色々ある
きっと誰も
取り出せやしないさ。

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