映画「花束みたいな恋をした」感想




私は映画のタイトルに疑問を持った。
 
「”花束みたいな恋”って
どういう恋だろう?」である。
 
私はシアターに疑問を持ち込んだ。




細かく書くとネタバレだらけに
なってしまいそうなので、
冒頭の疑問に対する私なりの
答えだけに絞って、
感想を書いていこうと思う。







■「花束みたいな恋」とは?
 
映画では、
主人公の麦(演:菅田将暉さん)と
絹(演:有村架純さん)の恋愛が、
とてもみずみずしく描かれていた。
 
麦と絹が出会い2人が
惹かれあうところから、
「同棲」「すれ違い」「別れ」まで。
 
その日々の記憶の一つ一つが私は
「名前のついていない花のようだ」
と思った。
 
思い出せば
その時が香ってくるような、
「名前のついていない記憶の花」







劇中、
絹が麦に対し
こんなことを言っていた。
 
「女の子が花の名前を教えたら
男の子はその花を見るたびに
その女の子のことを思い出す」
 
また
加持さん(演:オダギリジョーさん)が
こんなことを言っていた。
 
「恋愛は生ものみたいなもの」







花は生ものである。


どれほど花を気遣い、
手塩に掛けて育てても、
時間の経過とともに鮮度を失い、
花は枯れていってしまう。
 
それが生もの(恋愛)の
宿命かのように。










過去形の映画タイトル。

映画最後の麦と絹の関係性。

2人の
「名前のついていない記憶の花」は
「花束」になった。
 
花から花束になった。

色鮮やかでみずみずしい
記憶の数々がまとめられた、
「思い出の花束」である。
 



麦と絹は
それぞれがお互いに
花束を送りあったのだと
私は思った。




誰の手にも触れない、

「2人だけの思い出」という花束を。
 
 
 
 


-「花束みたいな恋をした」
 
 



 



■追記

個人的には映画の
前半部分が好きでした。
 
主人公2人の
人間性に惹かれました。
 
また、
私もガスタンクのような
マニアックなものを巡りに
行きたいと思いました。
(映画をご覧になった方は
お分りいただけると思います)
 
ダム、シャッター、
マンホール、坂道など。
 


あと、
有村架純さんの
歌唱シーンがとても好きでした。




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