友愛と恋愛



このところハマっている
ドラマがございます。
木曜10時『いちばん好きな花』
というドラマです。
30代の男女二人と20代の男女二人、
計四人で物語が展開していきます。
ドラマでは恋愛よりも
友情に重きが置かれており、
私はこのドラマの友情を軸にした
ストーリー性がとても好きです。
- 言っちゃいけないことはあるけど
思っちゃいけないことはない 
- 恋愛はみんな慎重なのに
友情は恋愛ほど慎重に扱われない
などなど、
他にも印象的なセリフがあるので
ぜひ機会がございましたら
ご覧いただきたく思います。
で、
このドラマを見終わると毎回
「友情っていいな〜」
「友達っていいな〜」
と思うんです。
友情には、
「愛されたい・大切にされたい・好かれたい」
「私の望む姿でいてほしい」
などのエゴが無く
代わりに
「愛したい・大切にしたい」
「大好きでいたい」
「相手の自由な幸せを望みたい」
という「友愛」があると思います。
少なくとも私は友達に対して
そのように思っています。
「友達」という存在を通して
自身の愛を感じさせていただいています。
友達が嬉しい時は
私もとても嬉しいし、
友達が辛い時は
私もとても辛い。
だから、
できる限り力になりたいし、
痛みや悲しみを吸収してあげたい。
喜びがさらに大きくなるように
嬉しさが拡大して幸せになるように
友達の自由な感情を見守っていたい
そう思っています。
今の私の全ては
友達のおかげで満たされています。
友達と一緒に
過ごさせてもらってるだけで、
受け入れられていて、
認められていて、
愛されていると感じています。
これはきっと「友愛」です。
だから一時、
「すでに自分を十分認めてくれている
友達という存在がいるのに、
わざわざ恋愛して愛されることを望むのは
なんか違うよな」
「じゃあ、そういう人は恋愛に向かない?
恋愛しなくてもいい?」
というようなことを
考えていました。
「恋愛で”愛”を求めなくったって、
友愛の”愛”がある」
そう思っていました。
だけど、
友愛で満たされている人も
「恋愛をしたっていいし
恋愛に向いてる」そう思いました。
そう思えたのは、
「相手を愛したいから始まる恋愛もある」と
思えたからです。
友愛に「愛されたい」がなくて
「愛したい」があるように、
きっと恋愛にも
「愛されたい」じゃない
「愛したい」の恋愛があると思うのです。
過去、
自分の恋愛を振り返ると
「愛されたい」から始まる恋愛が
多かったなと思います。
でも今は
「愛したいから始める恋愛」でも
いいんじゃないか?と
恋愛観を刷新することができました。
「相手を愛して
相手から同等の愛が返ってこなくたっていい。
勝手にこっちが愛するんだ!」
「この先相手とご縁がなかったとしても
自分が相手を愛したという事実は、
この先生きる私の愛の経験値になる!」
というような
一方的な恋愛です。笑
日本でも有名な
エーリッヒ・フロムの
『愛するということ』という本の中でも愛は
以下のように書かれています。
- 愛は
コントロールできない感情などではなく、
愛は「技術」であり、
愛の問題は「愛する能力の問題」である
そして、
愛の技術を習得するためには、
愛する技術に最大の関心を寄せ、
その理論を学び、習練に励む必要がある
愛は「技術」です。
「愛」は愛することで上手になります。
友愛でも恋愛でも
あなた様が自ら誰かを愛したことは、
必ずご自身の「愛する能力」になります。
そして、
その見返りを求めない愛はきっと必ず
自分を愛することにも繋がってきます。
それは、あなた様が
目の前の大切な人を愛するとき、
同時に自分のことも愛しているからです。
愛しましょう。
それは、
あなた様の大切な人のために。
愛しましょう。
それは、
あなた様自身のために。
人と出会うということは、
あなた様が愛する練習をする機会、
チャンスだと思うのです。
あなた様の大切な人が
今日も愛されていること、
そしてあなた様も愛し、
また愛されていることを
心より願っています。

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