「冷奴」から学んだ言葉の使い方


"冷奴"
ひややっこ



お豆腐をよく冷やして薬味とともに
いただく食べ物です。


夏の食卓の常連だったお家も
多いのではないでしょうか?



さて、この
冷奴の「奴」という言葉。

意味を調べると
「人や動物を軽蔑していう語 、
ののしって言うこと、下僕、召使」

となんとも
侮蔑する意味が・・・



「え、冷奴ってそんなに
見下される食べ物だったの? 」

「どんな大罪を犯したんだ冷奴・・・」

「冷奴って実は冷酷な食べ物なのかも」

と私は思いました。



ですがちゃんと調べてみると
冷奴の「奴」は食材を大きく四角に切る、
「奴に切る」が語源だそうです。

なんだかホッとしました。


江戸時代に「冷奴の戦い」とか
「冷奴騒動」でも
あったのかと思ったので・・・。



冷奴のお話は以上なのですが、
今回この「奴」という言葉の意味を
知ってよかったと思っています。



なぜなら、「やつ」って
結構使われていれるから。



「そんなやつは放っておけばいい」

「あーゆーやつだから」

「そういうやつら」


そんなに重い意味があるなんて
思わず使ってらっしゃる方も
多いと思います。


でも「やつ」とご使用になった時点で
「上下関係」が成立してしまっています、
それも侮蔑的な上下関係。


私も「やつ」が使われた
文章を目にしたとき、
悲しくなったことを思い出しました。




私が言える立場ではないですが、
”品性は細部に宿る”と思います。



どうか文章にするとき
「やつ」ではなく「人」や「方」
をご使用いただけますと嬉しいです。




「冷奴が冷酷な食べ物」
ではなかったようにご自身もまた
冷酷なお人ではないと思いますので。

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