泣くのは悲しみと痛みを抜くため



「涙を流すと
ストレスも一緒に流れていく」
そんなことを知ってから
私は泣くという行為を
前向きに捉えるようになった。
悔し涙、
嬉し涙、
と日々様々なシーンで
流す涙があるが、
理由もなく流れてくる涙がある。
確かなことは感情が動いている、
ということとおそらく、
「悲しい」ということ。
26歳になって
「涙もろい」だの
「泣き虫」だのになった私は、
「涙」イコール「自分の弱さ」だと
思っていた。
強い人は泣かないし、
弱い人は泣く。
そう思っていても
やっぱりすぐに泣いてしまう自分に
未熟さを感じていた。
そんな時に出会った知識が
「涙を流すとストレスも一緒に
流れていく」という知識である。
人は怪我をすると
その部分から出血する。
そうして
痛みや悲しみなど、
強い感情を味わうのだが
心のケガには出血がない。
出血がないから
本人も周りも気づかなかったりする。
それでも心は傷ついているのに、
知らんぷりという絆創膏をあてて
いつも通りの生活をする。
「 涙は透明な血 」
「 悲しみは痛み 」
心がケガしたときは
泣いてもいい、
いや、泣くのが普通なのかもしれない。
だって
悲しいのだから。
痛むのだから。
日常のなかで
些細な悲しみを感じたら
「痛い、痛い」と思って
泣いてみる。
泣くのは
「痛み抜き」だと思って
泣いてみる。
すると結構、
回復が早かったりする。
冷静になれたりする。
もし、
あなた様の近くで
泣いている人を見かけたら、
「痛みを抜いているんだな」と
思ってあげてください。
泣いて涙するのは
悲しみと痛みを抜く、
適切な処置なのですから。

0コメント

  • 1000 / 1000