「青春」と「朱夏」のはざまで。



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青春には次があるという。
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「青春」
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「朱夏」
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「白秋」
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「玄冬」
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いずれも
人生の時期を表す言葉で
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「青春」が13〜20代前半
「朱夏」が30代前半〜50代前半
「白秋」が50代前半〜60代前半
「玄冬」はそれ以降を指すのだそう。
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8月に25歳を迎えたばかりの私は
青春でも朱夏でもない時期にいる。
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春でもなく、夏でもない、
「梅雨の始まり」と
言ったところだろうか。
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梅雨というのは
梅の実が熟す頃合いを示して
「梅雨」と書くそうだ。
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長雨が大地を潤すことで
来たる夏の厳しい暑さをしのぐ。
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青春の青と
朱夏の朱(あか)。
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青と朱の中間色の「紫」は
奇しくも熟した梅の実の色と似ている。
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私はこの名のない人生の時期を
「紫梅(しばい)」と名づけたい。
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そう思った。
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来たる夏の日差しをたよりに
自身の進むべき道を模索する
この紫梅の時期は、
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悩み、葛藤から
たくさんの涙が頬をつたい落ちていく。
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まるで梅雨の雨のように
降り落ちていく。
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大地には多くの
涙が染み込む。
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時には甘い喜びの涙が。
時にはしょっぱい悲しみの涙が。
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染み込んだ涙は
自身の大地を潤し、
朱夏の日照りにも負けぬ
基盤となることだろう。
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今の私の人生の時期が
青紫だったり、
赤紫だったりしても
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いつかどうにもこうにも
朱になるんだったら、
白になるんだったら、
黒になるんだったら、
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今はまだ
不確実な紫というアソビを
楽しもうと思う。
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雨の後にはきっと、虹がかかるものだ。
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※ 古代中国の五行思想のうち
玄冬の玄には「黒」色が対応しています。
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