一言足りない"フキハラ"という問題。




「フキハラ」

この言葉をご存知だろうか?



フキハラとは
”不機嫌ハラスメント”の略で
「夫や妻が不機嫌になり
パートナーが不快な思いをする」
という意味がある。

現在のコロナ禍において
増えつつある問題なのだそう。




誰だって
不機嫌な人が身近にいるのは不快である。

それも生活を共にする
パートナーだったら、
なおさら不快である。

いや、
自分の大切な人に冷たく当たられるのだ、
不快というよりも寂しく、
辛く感じることだろう。






妻と夫のあいだで、
フキハラはなぜ
起こってしまうのか?

これは私の想像になるが、
「言葉数」に問題があると思う。

きっと、
不機嫌な方に言葉数(説明)が
足りないのだろう。

「ごめん、
 今日は疲れてるんだ」
この一言が足りない。


「疲れてる態度でわかるだろう」
「パートナーなんだから
様子で気づいてくれるだろう」

きっとそう思っているのだろう。

しかしこの「だろう」は
推測であり、「わかってくれる」という
期待であるように思う。

夫婦といえども
元をたどれば他人同士である。

他人に自分の気持ちを
上手いように察してもらうのは、
「ちょっとお門違いではないかい?」
と私は思うのだ。

一言、たった一言、
不機嫌な方がパートナーに
「ごめん、今日はちょっと疲れているから」
と言えれば、フキハラは
引き起こされないと考える。


「でも、その一言が
なかなか言えないんですよね〜」
と思った方。

これについては
申し訳ないが擁護できない。


あなたが選んだ
パートナーだ。

あなたを選んでくれた
パートナーだ。



そんなパートナーには態度ではなく、
ちゃんと言葉で伝えて欲しい。

その思いやりが
「愛」になるのではないだろうか?








「フキハラ」


これは夫婦間だけでなく、
職場でも見られる問題だと思う。

「不機嫌な人が、
まわりの職場の人に気を遣わせてしまう」




実は私も、
フキハラに遭った経験がある。

私は、
その場の空気を
過剰なほどにキャッチしてしまう、
”HSP”という気質をもっている。

そのため
不機嫌な人がいるとき、
胸がとても苦しくなった。

いつも優しい人も
不機嫌なときには
コチラへの依頼や指摘が冷たくなる。

その冷たさが、
私の心にしみいり、
とても苦しくなったことを覚えている。 

その人がいないところで
しょっぱい涙が
ボロボロと流れてきたりもした。







「フキハラ」 


これは夫婦間だけでなく、
対人関係においては
「常に起こりうる問題」
だと考えていなければならない。

不機嫌は自分だけでなく、
まわりの人も不機嫌にさせる、
良いことはない。


誰かを傷つけないために。
また、自分を不機嫌なまま
締め付けないためにも一言、
不機嫌なワケを話してみては
いかがだろうか?

言葉にすればきっと現状は変わる。






「フキハラ」


この言葉がいつかなくなることを
願うばかりである。

そしてまた、
私自身もフキハラ側にならないよう、
気をつけなければならない。

自分の機嫌は自分でとるのだ。



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